愛を諦めろ!全国魔法使い連盟

自分は単独者である。にもかかわらず、社会のなかで他者と生きる。

2018-12-14から1日間の記事一覧

萩原朔太郎「虚無の歌」より

ああ神よ!もう取返す術もない。私は一切を失い尽した。けれどもただ、ああなんという楽しさだらう。私はそれを信じたいのだ。私が生き、そして「有る」ことを信じたいのだ。永久に一つの「無」が自分にあることを信じたいのだ。 神よ!それを信ぜしめよ。私…

山川方夫「にせもの」より

なぜ、おれは女を愛さなければならないのか。ーいや。このいい方はまちがっている。魚や犬や、虫だって、愛するのだ。ただ、魚や犬や虫は、詩は書かない。心中をしない。あくまでも単独な一本の線の自分だけをしか生きない。そうだ、こういうべきなのだ。な…